
フォーラムは、米卸の鰍ヘくばくによる講演だった。はくばくは、主に各地の高級ブランド米を専門に扱っている卸で、佐渡米は朱鷺認証米だけを扱っている。23年産では、初の試みとして島内でも山間地の丸山集落の米だけを里山米として別だてで扱っていただいた。
ブランド米の条件としては、とにかく他の米とどう差別化が図れるかという点で、条件が整えば、価格はいくら高くとも良いそうだ。もちろん一等米でなければならない。
ところで、講師の話の中に出てきたことだが、実は新潟県の二等米は非常に売りやすいそうだ。それは検査が厳しく、千葉県の一等米よりも新潟県の二等米の方が品質が良いからだと言っていた。
以前お話を伺った北雪酒造の社長も、佐渡産の酒米が足りず、富山県から五百万石の一等米を仕入れたがひどい米で全部処分したと言っていた。
毎年、一等米比率に一喜一憂している新潟県。各県で基準の異なる一等米に意味はあるのだろうか?
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